雪崩予防柵

雪崩を未然に防ぐために、日本の山地には雪崩予防柵が設置されています。私は北陸の山間部に暮らしています。現在も窓の外は音もなく雪が降り積もっています。目の前も山ですし、眼下の川向うにも山が連なっています。この場所では暮らしの中で、雪崩予防柵を目にすることが多々あります。
みなさんも高速道路際の山の斜面などで目にしたことがあるのではないでしょうか。山肌に設置されているナナメの柵が、雪崩予防柵です。多くはフェンス状になっていて、雪崩が発生しやすい場所に設置されています。斜面の高さがそんなに無い場所や降雪が少ない場所であれば、1段で防ぐことができます。しかし大規模な雪崩が発生する危険があるような場所では、何段も設置されていることもあります。
一般的なものは吊柵式のもので、ワイヤーロープとアンカーで固定されています。これは積雪が4メートル以下の斜面で使用されています。全層雪崩や表層雪崩の予防に効果があると考えられています。樹木が密集して生えていれば雪崩の威力をそぐことができますが、そうでない場所では雪崩予防柵の存在が不可欠です。
夏場など雪が無い状態だと、景観を損ねるという意見もあります。しかし人命を守るためには仕方のない処置と言えますよね。樹木を模した形状のしゃれた雪崩予防柵もあります。雪崩予防柵には降り積もる雪を拡散させる効果もあります。山の斜面でひっそりと安全を守っている雪崩予防柵に、山道を通る際はちょっと目を留めてみてはいかがでしょうか。